『日本橋三越本店』重要文化財に
復元事例
2016年05月23日
弊社で、外壁の復元タイルを造らせて頂いた『日本橋三越本店』が文化審議会より文部科学相へ重要文化財に追加するよう答申が出ました。
この建物は、1927年の完成で同時期に建てられて、やはり弊社で復元タイルを作らせて頂いた、『東京中央郵便局』や『明治屋京橋ビル』と同じ、白素地に黒斑点の入った練り込みタイルが使われていますが、形状や素地の色合いはそれぞれ異なっています。
日本橋三越本店に使われているタイルは、四丁掛に近い珍しいサイズで、当時としてはかなり難易度の高い大きなタイルであったと考えられ、値段も非常に高価なものだったと想像されます。 やはり、日本を代表する百貨店の本店だけあって、当時としては最高の技術を使った、最高のタイルを造らせたのだと思います。 弊社では、松坂屋の初代社長が昭和初期に建てた迎賓館の内装タイルを復元したことがありますが、この時代の百貨店の隆盛振りを垣間見ることができます。