特殊面状
タイルコラム
2021年09月14日
タイル界にも流行があり、タイルの面状である程度年代がわかることがある。こちらは布面と言われるもので、大正から昭和初期に流行っていたものだ。この布面を製造し、当時タイルを工芸品として世に送り出していたのが泰山製陶所だ。通称”泰山タイル”と呼ばれ、当時の設計や建築屋に人気だったらしい。今でも京都や各地の歴史的建造物の壁面を彩っている。
こちらの布面タイルも相当なヴィンテージだが、泰山タイルかどうかは見る限りわからない。雰囲気は大変良い。が、この手のものは往々にして再現が難しい。試験を繰り返そう。